バルビーンの百科事典ー1(Balbin_Krasy_1)
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バルビーンの百科事典とGoogle翻訳
バルビーン(1621~1688年)の「チェコ語の擁護」は18世紀にチェコ語復活の原動力となり、現代でもよく知られていますが、生前の彼が一番評価された主著は、チェコに関する百科事典Miscellanea historica regní Bobemiae(チェコ王国史雑録)で全30巻を予定し、1679~1688年に第一部の10巻が完成したものでした。そこで扱われているテーマは、チェコの自然、住民、地誌、チェコの聖人たち、聖堂区、プラハ大司教、君主、チェコの法廷と地方行政、書簡集など2500ページに及ぶもので、残念ながら現代ではあまり興味を引くテーマは少ないですが、何らかの形でこれらを紹介できないかと考えていたところ、同じ思いを持ったチェコ人がすでにそれを実現していました。
それはブシンスカー女史(Helena Businská、古典文献学者・翻訳家、1919~2005年)で、彼女は現代のチェコ人にも興味を引くと思われる最初の3巻(チェコの自然、住民、地誌)に絞り、そこからさらに抜粋してラテン語原文をチェコ語に翻訳し、それを「チェコの国の美と富」のタイトルで出版していました。ただ抜粋と言っても、これは本文だけで250ページを超える大部のものです。
そこでこの本の目次を訳しておけば、「雑録」のイメージと、どんな問題がどの程度書かれているかが分かり、さらに当時の産業や生活などの個別の問題に興味を持たれる方には、本書の該当する部分への紹介になるのではないかと思いました。その項目はチェコの地勢と気候、諸鉱山と貴金属、温泉、宝石、植物と農業、魚、動物と鳥など多岐にわたります。Balbin_Krasy‗1にある「Krasy-目次」がこれに当たります。
一方1年ほど前に偶然ネット上で本書を知り、その際それがpdfファイルで公開されていたので、ダウンロードしました。また最近のGoogle翻訳はとてもよく動くようになっています。そこで上記のpdfファイルにGoogle翻訳をかけ、これを「翻訳助手」として使ってみたらどうだろうと考えました。さすがに論を展開する部分(ここでは第2巻の部分)は歯が立たず、目次の翻訳でも本文を参照して、訳語を訂正することも多かったのですが、事物を列挙したり、彼が見聞きしたエピソードを記述したりする部分の翻訳はかなり正確で、その概要は十分に理解できます。なお各所に散在するこれらのエピソードは、「百科事典」の枠を超えて秀逸で、雑学の宝庫です。
そこで「チェコの国の美と富」の目次の翻訳と、Google翻訳を前提としたそのpdfファイルの両方を用意し、後の利用を皆様に託すれば、ご関心のある方はバルビーンの主著である「チェコ王国史雑録」の、より深い理解が進むのではないかと考えた次第です。
ここでは、「チェコの国の美と富」に関する資料を、次の二つに分けて設定しました。
・Balbin_Krasy_1: Krasy-解説・訳者コメント+ Krasy-目次 > Krasy_1.zip
(2つのwordファイルをまとめて、zipで圧縮しています)
・Balbin_Krasy_2: Balbin_KrasyCesZem-1986-r.pdf
(本書のpdfファイルです)
なおBalbin_Krasy‗1にある、「Krasy-解説・訳者コメント」ファイルの最後に、本書の315ページの「訳者コメント」の部分を使って、チェコ語の原文とGoogle翻訳の結果を示しました。訳文はほとんど手を加えず、アンダーラインの部分に対してのみ小生が手を加え、そこを赤字で示しています。